理系サラリーマン日記

平凡な理系サラリーマンがキャリアの葛藤を綴る

不惑

40才を不惑というが、私のような平凡なサラリーマンがキャリアに悩み始めるのが40ではないか。

自分のキャリアを振り返ってみると、大学院を修了して某日本メーカーに入社し、事業部で技術職にどっぷり浸かっていた。しかし、数年経つと経営企画部門に呼ばれ、いつしかそちらのキャリアの方が長くなった。弊社においては社内出世の観点からはこうしたキャリアは悪くない。悪くないのだが、やっていることは詰まるところ調整業務であり、専門性も身に付かず、ひとたび社外に放り出されれば無力である。そんなことは経営企画部に異動した時点で分かってはいたが、業務に忙殺されて自分のキャリアと向き合う余裕もなくここまで来てしまったわけである。しかし、アラフォーが近づき社内での最終到達地点も見え始め、漠然とした焦りは大きくなるばかりである。

もちろん、社内にとどまればそれなりの人生は送れる。しかし、それで良いのだろうか。小松製作所からマッキンゼーを経て独立された赤羽雄二氏や、東芝から中央大学を経て東大に移られた竹内健氏とまでは言わないが、自立したいという思いは理系サラリーマンであれば誰もが持っているのではないか。このブログではごく平凡な理系サラリーマンがキャリアの葛藤を綴っていく。